ノルウェイの森

このサイトでは村上春樹著「ノルウェイの森」について掲載します

村上春樹

京都府京都市伏見区に生まれ、兵庫県西宮市・芦屋市に育つ。

早稲田大学在学中に喫茶を開く。1979年「風の歌を聴け」で群像新人文学賞を受賞しデビュー。1987年発表の「ノルウェイの森」は2009年時点で上下巻1000万部を売るベストセラーとなり、これをきっかけに村上春樹ブームが起きる。

あらすじ

主人公のワタナベはドイツ行きの飛行機を降り、ビートルズの「ノルウェイの森」を聴いたことがきっかけで、若い頃の様々な物語を思い出します。高校時代に親友を自殺で失い、そのガールフレンドであった直子と大学時代に再会し、そこから彼の物語は大きく動き始めます。

魅力

映画「ノルウェイの森」より

この作品の魅力は、登場人物が抱く退廃的な心情です。この作品の登場人物のほとんどが、その胸の内に苦しみや悲しみを秘めており、著者である村上春樹の卓越した文章や心情表現によって、私たちの感情を大きく揺さぶってきます。またこの作品では、性的描写が他の文学作品と比べて多く描かれており、著者自身「あの小説の中では性交と死のことしか書いていない」というくらいには、肉体や行為の描写がなされています。

しかし、死や性交といった人間にとっての普遍性を手段として、若者の清らかで脆い心情を表現したことにより、多くの人々の感性を刺激する作品が生まれたのだと私は思います。

最後に

ノルウェイの森について語りましたが、いかがだったでしょうか。この作品は文学作品の中でも難解な分類に属し、故に多くの考察がなされてきました。僕がこの作品を読んで思うことがあるように、皆様もこの作品を読んで、自分なりの解釈を行い、導き出せる新たな答えがあるはずです。

ぜひ、この作品を読んで新たな価値観を獲得しましょう。それでは、良い小説人生を。